ISBN4-594-05253-3
発行・発売/扶桑社
先日の飲み会の際、知人の本吉正雄氏より贈呈された本。
「書評を書いて」「宣伝して!」とのことでありましたよ。
聞けば、同じ出版プロダクションに所属し、既知の間柄。
そう言われれば、彼のブログにも、度々登場してましたなあ!
全体のベースは、”私小説”ですよ。
登場人物もさほど、多くない奄美大島の”小宇宙”が舞台!
序章に始まり、第1章あたりの方言が混ざった描写は、
奄美大島を知らない人間にとって、違和感を覚えないこともない。
しかし、それが落語でいう”仕込み”になっていて、以下スムーズにテンポ良く読める。
まさしく、アッという間に読了ですよ。
それにしても、作者本人が、半端(ハンパ)ない!
禁欲的な大学受験、浪人時代。
アグネス・ラムや「ロマンポルノ界の百恵ちゃん」”寺島まゆみ”に、同世代的な共感が(苦笑)。
公認会計士(税理士)を目指してからは、一直線。
東急目蒲線鵜の木駅で電車に轢かれて、ICU(集中治療室)を彷徨う。
結果、2浪2留。
壮絶だなあ!!
その後、奄美に戻り、紆余曲折はあるものの、
”アルコール依存症”になるのですね!
いくら優秀な女性事務員を得たからとか、酒に寛容な土地柄だとは言え、
「オイオイ!」とツッコミたくなりますよ。
島の身近な人たちも同じ思いだったんでしょうね!
なにしろ、
「自分の体が悲鳴を上げるのを待っていました」
「『これれてしまえ』酩酊した頭で、(中略)考えるようになりました」
「その日、待ちに待った吐血をしました」
となる訳ですから、半端(ハンパ)ないですねえ(苦笑)。
作者のブログとHPを調べました。こちらです。
http://amamicpa.livedoor.biz/
http://www.amami-cpa.com/index.html
さて、合間には、奄美大島経済復興に関する”高い志”や、
島尾敏雄に関する件も入る。
元ちとせ・野口みずきのマラソン合宿所・『男はつらいよ 寅次郎紅の花』「リリーさんの家」等々、
”どれもこれも奄美大島だったのか!”という再認識ですね。
奄美大島・案内本も兼ねる?!
最後に、「第九章支えあうシマッチュ」では、大型台風の一夜、融資を受ける為に、明日の朝までに事業計画書をよってたかって作成する話がある。
凄くビジュアル的な文章で、気分良くさせてくれます(笑)。
こうした逸話を含めて、直ぐに”2時間ドラマ”にでもなるそうな物語というか素材ですね。
青い海、白い砂浜を背景にいいぞ、きっと!
登場人物は、仮名による事実らしいが、キャラが立ってます(笑)。
その場合は、クールで有能な女性事務員”高杉さん”は、香椎由宇で決まりでしょう(苦笑)。
作者のミッション(使命)と葛藤と奄美大島LOVEは、充分に伝ってきます。
奄美大島に行きたくなる本ですよ、本当に!
宜しくどうぞ!


奄美大島に行きたくなる本という
表現がありがたく思います。
今後も宜しくお願いします。
業務のご多忙の中、「奄美群島振興開発基金監事」という要職に在らせられる中、本当に有難うざいます。
元気のでる素晴らしい本なので、さらに知人に紹介したいと思います。
宜しくどうぞ!